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有名西洋絵画の解説と紹介をするインターネット美術館です。

作品解説「セヴィーリャの水売り」

ベラスケス(スペイン)1599〜1660

作品名:セヴィーリャの水売り
製作年:1620年
サイズ:106x82cm
技法 :油彩 キャンバス
所蔵 :マドリード ウェリントン美術館
ベラスケス セビーリャの水売り
 ベラスケスは最初「ボデゴン」(食物や飲み物とともに下層の暮らしを描いた絵)で名をなした。なかでもこれは最高傑作とみなされてきた点でありふれた出来事を荘重なイメージで描き出してる。
ベラスケスの名人芸は特に質感のリアリズムにある。前景の大きな壷をはう水のしずく、グラスに注がれた水の輝き、その左にある壺の表面のハイライト。いかにもリアルな質感がすばらしい。
この絵はジョゼフ・ボナパルト(ナポレオンの兄)がスペインの王宮コレクションから略奪した絵画群に混じっていたもので、彼が1813年のビトーリア戦いで敗れた後ウェリントン公爵の手に渡った。
公爵はスペインのフエルナンド7世に返そうとしたが、王は謝意を表したうえでウェリントン公爵の手もとにとどめるよう主張した。このため、ウェリントン卿のコレクションには、ベラスケス作のほか多数のスペイン絵画が含まれている。
この作品はギャラリーアオキで購入できます。