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有名西洋絵画の解説と紹介をするインターネット美術館です。フェルメール 牛乳を注ぐ女

作品解説「牛乳を注ぐ女

フェルメール(オランダ)1632〜1675

作品名:牛乳を注ぐ女
製作年:1658年
サイズ:45.5x41cm
技法 :油彩 カンバス
所蔵 :アムステルダム国立美術館
フェルメール 牛乳を注ぐ女
 

この作品が描かれた1650年代後半、フェルメールはさまざまな様式や主題を探求していた。台所仕事をする女性は、ほかの作品には見られないがっしりした体格で描かれており、漆喰の落剥、釘、釘跡まで認められる無地の壁を背にしている。
 細部まで克明に描かれた背景と前景のモニュメンタルに描かれた女性との対照性は、まことに見事だ。
 床に置かれている足温器は、女性の貞節ややさしさを願う気持ちを表わすものであり、その後ろの壁に貼られたタイルにキューピッドが描かれていることも、それと関連している。
 硬くなってしまったパンを小さく砕き牛乳と一緒に煮込んで食べる。
 当時のオランダではどこにでもある当たり前の光景を描いているのだが、前掛けやテーブルのタオルに何気なく高価な青絵の具がふんだんに使われている。

この作品はギャラリーアオキで購入できます