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本名ミケランジェロ・メリージ。イアタリア、ミラノの小さな村カラヴァッジョの生まれのため、その通称で呼ばれている。 1592年、21歳でローマへ、当時ローマで最高の画家カヴァリエール・ダルビーノの工房で修行するが8か月で辞めている。 デル・モンテ枢機卿が彼の作品『いかさま師』を気に入ったことから一流画家としての道を歩むことになる。デル・モンテ枢機卿は自らの邸宅にカラヴァッジョを住まわせたことで彼は安定した境遇を得てルネサンス美術の研究に励んだ。 「いかさま師」 やがて闇の中の人物に光をあてドラマティックに演出する手法を確立し、当時大きな評判を呼びデル・モンテ枢機卿の後押しもあり注文が殺到した。 しかし、その作品の中にはあまりにもリアルで写実的過ぎて教会が求めている「聖人」に相応しくないという理由で受け取りを拒否されることもあった。 私生活においては個性の強い性格が災いし、あちこちで喧嘩や乱闘騒ぎを起こし、挙句の果てに殺人まで犯してしまい、その後4年もの逃亡生活を送ることとなる。 当時のイタリアは都市国家に分かれており、その地域を離れれば犯罪者として追われることはなかった。驚いたことにカラヴァッジョは逃亡中の4年間も精力的に作品をつくり多くの秀作を残している。しかし、マルタ島では見習い修道士として敬虔な日々を送り画家として高い評価を受けているにもかかわらず仲間と位の高い騎士を襲撃し投獄されている。とにかく波乱万丈の人生で一言での彼の評価は難しい。 1610年7月、教皇の恩赦を期待してローマに向かう途中熱病に倒れ死亡する。享年38歳であった。 |
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カラヴァッジョの作品 | ||||
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