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有名西洋絵画の解説と紹介をするインターネット美術館です。カイユボット 

ギュスターヴ・カイユボット

パリのブルジョア画家



Gustave Caillebotte

1848〜1894

 

フランス
 
ギュスターヴ・カイユボットはパリの大ブルジョアの家庭に生まれる。
大学で法律を学んだが政治体制が帝政から共和制へと大きく変化したのを機に、画家になる決意をする。
父親は保守的なブルジョアで息子がアカデミー画家になることを願っていたが、その父が世を去ると莫大な財産とともに自由を手に入れ、印象派一筋に突き進む。
カイユボットは印象派のために金銭的援助を積極的に行った。会場費や額縁代、宣伝広告費への資金提供、画家たちの絵画の購入などである。
だが、第6回展の時、出品作家の選定でドガと激しく対立したため自身の出品を取りやめた。
次の7回展にはドガが参加しなかったのでカイユボットは出品したが、これが最後の参加となった。
彼は議員活動やボート競技などに夢中になったため自身の作品の数は少ない。また、裕福であったため自身の作品を売る必要もなかったことから作品が世に出る機会がなく世間から忘れられた存在になってしまった。
かつては画家というより印象派画家たちのパトロンと思われていたようである。
 カイユボットの作品
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