この作品もまたギリシャ神話の一場面を描いたもの。1860年サロンに出展。 「フェニキア王の美しい娘エウロペに一目ぼれしたゼウスが、白い牡牛に姿を変えて近づきエウロペを連れ去る」場面。 モローの作品の多くはこのように神話を題材にしているが、この作品についてはあまり芳しい評判は得られなかった。 古典的な描写や大仰なポーズが「時代遅れだ」ということらしい。