この作品は1933年頃にいったん描かれた、そこには太陽と、花束を持って降下する少女の姿が描かれていたという。シャガールは、太陽と少女が描かれていた部分を切断し、昼から夜へと場面を変え、一面の雪景色にした。 1941年にヴイテブスクは、ナチス・ドイツの侵略により破壊される。故郷の悲劇に心を痛めた彼は、もとの絵画に場面の転換を施すことよって、恋人たちの幸福から、死者に対する鎮魂へとそのメッセージを変えたのである。