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有名西洋絵画の解説と紹介をするインターネット美術館です。

作品解説「ヴィテブスクの冬の夜」

マルク・シャガール (ベラルーシ)1887〜1985

作品名:ヴィテブスクの冬の夜
製作年:1947年
サイズ:45x59.2cm
技法 :油彩 キャンバス
所蔵 :神奈川 ポーラ美術館

 みずからの故郷であり、ベラとの出会いの場でもあったヴイテブスク。シャガールは、革命期のロシア時代である1920年にこの地を去って以来、二度と戻ることはなかった。しかし彼は、生涯にわたり、ヴイテブスクの村をモティーフにしつづけたのである。
ユダヤ人であるシャガールは、このイデイッシュ文化(東方ユダヤ文化)の色濃い故郷のイメージを、みずからのルーツとして生涯捨てることはなかった。故郷からあまりにも遠く離れ、もう帰還することがかなわないかのように大地から切り離され、雪の降りしきる村の上空に二人は浮かぶ。