作品名:聖チェチリアの生涯 製作年:1304年 サイズ:85x181cm 技法 :テンペラ 板 所蔵 :イタリア ウフィツィ美術館 |
1304年にサンタ・チェチリア教会が焼失し、すぐに再建されたことを1300年代の年代記作家のジョヴァンニ・ヴイツラーニが書き残している。 もっともらしい説によると、1300年代初期のフィレンツェ派の絵画の最も優れたもののひとつであるこの祭壇画は火事の直後に当教会のために描かれたということである。 殉教を最終場面とする彼女の生涯の8つのエピソードを左右にして、玉座に座する聖チェチリアが描かれている。 細密画を拡大したようなこれらのシーンは細かな写実性に特徴があり、アッシジの上部教会にジョットが制作したフレスコ画の影響が見られる。 若きジョットの試みがすぐさま適用されているとはいえ、この作品における三次元の表現法はまだ実験段階の域を出ていない。 ジオットと同時代に活動した無名の画家であり、ウフィツツイにあるこの祭壇画の趣から名前が付けられているこの師匠は、以下の他のいくつかの作品の制作者でもあると推定されている。 アッシジの上部教会に描かれるているフレスコ画のフランチェスコの生涯のうちの教場面、フィレンツェのサン・ジョルジョ・アッラ・コスタ教会とサン・シモーネ教会とサンタ・マルゲリータ・ア・モンティチ教会の板絵。 作品 左側 作品 右側 |