カンスタフルの最も有名な絵で、初夏のフラットフォード水車場近くの静かな情景である。 犬だけが顔を上げ、空の荷馬車がウイリー・ロットの家のわきでストゥア川を渡って、遠景の牧草地に向かおうとしている。 制作に5か月を要したこの絵に、画家自身は≪風景:昼≫と題をつけた。 太陽は画面をはみだした高み、見る者のほぼ正面にあるはずだ。空をよぎる雲が、田園のそこかしこに影を投げている。 なんとものどかなイギリス片田舎の田園風景を代表しているような作品だ。 いつ頃からか、画面にアクセントを付ける意味で赤い色を使うようになった。この作品でも馬の鞍に赤が使われている。