本文へスキップ

有名西洋絵画の解説と紹介をするインターネット美術館です。ルノワール 春の花束

作品解説「春の花束」

ピエール・オーギュスト・ルノワール(フランス)1841〜1919

作品名:春の花束
製作年:1866年
サイズ:104x80.3cm
技法 :油彩 キャンバス
所蔵 :アメリカ ケンブリッジ フォッグ美術館
ルノワール 春の花束
ルノワールの愛好家で後援者でもあった建築家シャルル・ル・クールのために措かれた初期の絵画。ルノワールは「モデルに対するときは緊張するが、花を前にするとリラックスして、思う存分色彩について研究することができ、それを人物を措くのに応用するのだ」、と語っている。
満開の蓄薇やアイリスの繊細な描写からは純粋に措く喜びがあふれ出ている。また花や花瓶の柄の赦密な描き方は、陶磁器に花を措いていた職人時代を彷彿とさせる。絵付けの花から出発し、絶筆がアネモネの絵だったことが象徴するように、ルノワールにとって花を措くことは、つねに原点に戻ることを意味していた。

この作品はギャラリーアオキ購入できます。