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有名西洋絵画の解説と紹介をするインターネット美術館です。

作品解説「枝」

マルク・シャガール (ベラルーシ)1887〜1985

作品名:枝
製作年:1956年
サイズ:150x120cm
技法 :油彩 キャンバス
所蔵 :三重県立美術館

 シャガールの絵画の特徴的なモティーフである恋人たちのイメージには、大きく2つの意味がある。まず、シャガール自身の宿命的なミューズ(学芸の女神)であり、最愛の妻であったベラと、自分自身との姿の投影としての意味。そして、愛し合い、生命の誕生を予見させる象徴としての意味である。タイトルの「枝」には、新郎新婦の飛翔する姿を示すものであるのと同時に、植物の枝そのもののように、新たな生命をはぐくむ、成長のイメージが重ねられているのであろう。恋人たが飛翔するセーヌ川の上空には、生命を祝福するかのように、花束が舞い、鳥や人々が飛び交う。