西洋絵画美術館
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「ヴィルヌーヴ=ラ=ガレンヌの橋」

アルフレッド・シスレー  1872年 油彩 キャンバス  49.5x65.4cm
ニューヨーク メトロポリタン美術館

Alfred Sisley

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 セーヌ川沿いの小さな村ヴイルヌーヴ=ラ=ガレンヌは,アルジャントゥイユより上流で,サン=ドニ島に向かいあっている。1872年にシスレーはここで数回にわたって制作しており初期印象派運動の典型的な夏の風景画の1点がこの作品で生みだされた。岸辺でくつろぐ恋人たちや,橋の下の貸しボートで出発したふたりの女性などの控えめな余暇の楽しみが,大胆な構図と結合されている。主要な建物の店先を保護するピンク色の日除けが,夏の日中の暑さをさらに暗示する。中央に見える通行税散収所の冷たい灰色は,あくどいほどの緑色の鎧戸と輝くばかりの青空の引立て役を演じている。西中に急降下していく橋の大胆な配置は別として,シスレーが新しく発見した明るい色彩の使い方にたいする自信とさまざまな材質感が作品全体に見出される。≪ヴイルヌーヴ=ラ=ガレンヌの橋≫は,幾種類かの橋と川との構成法の原型であり,2年後に《ハンプトン・コートの橋≫を手掛ける前の,ひらめきの試作と見なしうるだろう。
 
 

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