フィンセント・ファン・ゴッホ (オランダ1853〜1890) 「種をまく人」 1888年 油彩 カンヴァス 64x80.5cm クレラー・ミュラー美術館

西洋絵画美術館>>印象主義>>種をまく人                                           ゴッホの複製画


  アルル時代,彼の画作の最初の精神的な師であったミレーたちの作品の翻案を何度もこころみている。とりわけミレーの《種まく人≫は最良のモティーフであった。しかし,アルルの6月のまばゆい太陽,黄金色にうねる麦畑を背景とするこの《種をまく人≫は,ミレーの作品からなんとへだたっていることだろうか。彼は輝く麦畑の黄のさまざまな諧調,それを表現する筆触に絵の主役を見いだしたことをテオにあてて書き送っている。種まく人そのものも,この諧調と筆触のつみ重ねのなかに埋没し,あたかも太陽のなかで働き生きることのよろこびと激しさを物籍るかのようである。それは,ゴッホ自身の姿でもあるのだろう。種まく人やその他の若干のモティーフにたえず立ち返るのは悪いくせなのだが,重要な意味をもつモティーフとはわずかしかないとゴッホ自身も告白するのである。

ゴッホ 種をまく人

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