ジョン・コンスタブル(イギリス1776〜1837) 「白い馬」1821年頃 油彩 カンヴァス 131x188cm ニューヨーク フリックコレクション

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コンスタブル 白い馬

 1819年,カンスタブルは,最初の大作,6フィート画(おおよそ縦が4フィート,横が6フィート)をロイヤル・アカデミーに出品した。それは,≪スタワ川の光景》 と題されていたが,その絵を100ギニーで買ったジョン・フィッシャーがそれを≪白い馬≫と呼んだ。その絵はおおむね好意をもって迎えられ,『イグザミナ
ー』紙の批評家も,「その絵は,実にわが国のどの風景画家よりも一層樹木,水,舟等を細かく描きだし,その外観に迫ろうとしている」と述べている。
レズリーも「彼がそれまで展示したどの絵よりも注目を集めた」と伝えているが,これは一部は大きさのせいもあったかもしれない。カンスタブルは,もし自分の絵がヨーロッパ風景画の偉大な伝統に属しているものだとみられたいのなら,それは大きさという点においてモニュメンタルなものになるだろう,そしてもしそうなったら,ロイヤル・アカデミーの展覧会で,サマセット・ハウスに展示された何百もの絵のなかで人目につくものになるだろうということは十分承知していたように思われる。
≪干し草車≫や1820年代の大作のように,カンスタブルがこの絵のために等寸大の習作を描いたかどうかについては,疑問視されている。ワシントンの国立絵画館にある絵が≪白い馬》の習作だとされているが,それが全部彼の手になる作品であるかどうかについてはかなり疑わしいのだ。ここに描きだされた風景は,水車の水路が草ぶきの小屋の側で主流に戻っていて,フラットフォードの製粉所のすぐ下流のところと思われる。


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