ジャン=フランソワ・ミレー(フランス1814〜1875) 「鍬を持つ男」1862年 油彩 カンヴァス 80x99cm  ロサンゼルス ポール・ゲッティ美術館

西洋絵画美術館 >> ロマン・写実主義 >> 鍬を持つ男                                  ミレーの複製画


1863年にサロンに出展した作品。予想通り批評家からの批判を浴びた、「過酷過ぎる農業労働」だ、ミレーは農業のつらく厳しい部分にしか見ていないと。
しかし、ミレーは「額に汗し、泥にまみれ、大地で働く姿を描くことこそ人間の尊厳を表すものだ」という信念があった。
当時のフランスでは、都市生活者と農村に住むものとの交流は薄く、都市生活者は地方の農業生活者を低く見る傾向にあった。
地味で暗い労働場面の作品より、ドラマティックでスキャンダラスな作品に高い評価が集まった。ドラクロワなどがその典型であろう。
しかし、ミレーも批判ばかり受けていたわけではない。批評家の中にはミレーの作風に強い関心と理解を示す人たちも増え、事実ミレーの作品は売れ始めていた。
ミレーはその後も自身の制作スタイルを変えることはなく農民画家として傑作を生み出していった。
この数年後にはフランスを代表する画家にまで上り詰め、政府から勲章まで貰う事となる。

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ミレー 鍬を持つ男