作品 |
ラス・メニーナス |
作家 |
ディエゴ・ベラスケス |
製作年 |
1659年 |
サイズ |
318x276cm |
技法 |
油彩 カンヴァス |
ルカ・ジョルダーノはこの絵を「絵画の神学」と呼んだ。神学があらゆる学問の頂点にあるよう、この作品が絵画の最高例だという。
現代の批評家や芸術家も同じ意見であり「イラストレイテッド・ロンドン・ニューズ」誌の1985年の投票でも「最高傑作」に選ばれた。
この作品の主人公は画面中央に描かれた幼い王女マルガリータなのだがその後ろの鏡に王と王妃が映っている、つまり画面左のキャンバスに画家が描いているのは王と王妃で二人は画面手前に向こうを向いて立っているはずである。
ということは、王が見ている風景を描いたのがこの作品ということになる。王と王妃を直接登場させず鏡を通してそこにいることを暗示させる巧みな工夫とテクニックには脱帽である。
ベラスケスはまた、王女マルガリータの可愛らしさが引き立つよう画面右にいる小人のマリ・バルボラを描くなどベラスケスの王様ファミリーに対する気の使いように感心します。
作品 |
十字架降下 |
作家 |
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン 1400~1464 |
製作年 |
1435年 |
サイズ |
220x262cm |
技法 |
油彩 板 |
この祭壇画は、1435年頃ロヒール・ファン・デル・ウェイデンによってベルギーの都市ルーヴェンにあるノートルダム・フオーリ・レ・ムーラ礼拝堂のために制作された。この作品は、キリストが十字架にかけられて処刑され、そこから降ろされる場面を描いている。
キリストの遺体は十字架から降ろされつつある。老人はニコデモであり、十字架の後ろにいる若い男性はその従者だろう。金の織物をきた男性はアリマタヤのヨセフである。青い服を着て失神している女性が聖母マリア、一番右に入る女性がマグダラのマリアと言われている。
作品 |
1808年5月3日 |
作家 |
フランシスコ・デ・ゴヤ |
製作年 |
1814年 |
サイズ |
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技法 |
油彩 カンヴァス |
スペイン軍を強化することを装って、1807年11月に23,000人のフランス軍がスペイン軍の抵抗を受けずにスペインに入った。翌年2月にナポレオンの意図が明らかになったときでさえ、占領軍はサラゴッサを含む孤立した地域での孤立した行動を除けばほとんど抵抗を感じなかった。
1808年5月3日は、蜂起後の早朝に設定され、2つの集団の男性を中心にしています。1つは堅固なフランス軍の銃殺隊、もう1つは銃を突きつけられた無秩序なスペイン民衆の捕虜のグループです。死刑執行人と犠牲者は狭い空間を横切って突然向かい合った。ケネス・クラークによれば、「天才[ゴヤ]のストロークによって、兵士の態度とライフルの鋼のような線の激しい繰り返しと、彼らの標的の崩れかけた不規則性とが対照的でした。2つのグループの間の地面にある正方形のランタンは、シーンに劇的な光を投げかけます。最も明るいイルミネーションは、左側に集まった犠牲者に降り注いでいます。その数には、僧侶や修道士が祈りを捧げています。キャンバスのすぐ右と中央に、他の非難された人物が次に並んで撃たれます。中心人物は、すでに処刑された死体の血まみれの死体の中でひざまずいて、彼の腕が上訴または反抗のいずれかで大きく飛んだ、明るく照らされた男である。彼の黄色と白の服は、ランタンの色を繰り返しています。彼の無地の白いシャツと日焼けした顔は、彼が単純な労働者であることを示しています。
作品 |
着衣のマハ |
作家 |
フランシスコ・デ・ゴヤ |
製作年 |
1805年頃 |
サイズ |
97x190cm |
技法 |
油彩 カンヴァス |
《着衣のマハ》は1797年から1800年にかけて制作された《裸のマハ》の着衣バージョンで、現在プラド美術館で、両作品が並んで常設展示されている。
本作は当初スペインの首相マヌエル・デ・ゴドイが所有していたもので、もともとは自宅の玄関前に《裸のマハ》を隠すように前面に吊り下げられており、滑車式の吊り下げ機械を使っていつでも《裸のマハ》が公開できるようになっていた。
「マハ」とは特定の女性の名前ではなく、スペイン、特にアンダルシア地方の民族衣装を着た女性のことを意味する。18世紀には、上流階級の女性がこのような民族衣装を着ることを好んだ。《着衣のマハ》で着衣している衣装がマハの民族衣装である。