フランス・ハルス (オランダ 1580〜1666) 「笑う騎士」1624年 油彩 カンヴァス 84x66.5cm ロンドン ウォーレス・コレクション

西洋絵画美術館
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ハルスは、ほとんど肖像画のみを描いた画家と言ってよい。男性、女性、子供、人あるいは集団の人々と、いかなる肖像を描いても練達した腕前を如何なく発揮した。
一般こ、ハルスの肖像画に描かれるモデルは、人生を謳歌しているという印象を与える。

 ≪モナ・リザ≫を別にすれば、この作品はおそらく世界で最も有名な肖像画であろう。
しかし、この作品が偉大な名声を得たのはかなりあとになってからで、この有名な題名(モデルは笑っているというよりほほ笑んでいるので、題名は正しくない)は、1888年ころにつけられた。
衣装の描写が素晴らしい。手の込んだ刺繍やレースを丹念に描いているが一方では大雑把に描き、質感だけを表現しているものもありその両者を上手にミックスしている。ベラスケスの絵のようだ。
18世紀のオークションでは、この絵はかなり安く取り引きされていた。ところが1865年にハートフォード卿が5万フランで購入し、世間を驚かせた。以来、ハルスの人気は異常なブームを呼ぶこととなった。

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