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有名西洋絵画の解説と紹介をするインターネット美術館です。

作品解説「ヴァイオリン弾き」

マルク・シャガール (ベラルーシ)1887〜1985

作品名:ヴァイオリン弾き
製作年:1912年
サイズ:188x158cm
技法 :油彩 キャンバス
所蔵 :アムステルダム市美術館

 ヴァイオリンやヴァイオリン弾きといったモティーフは、シャガールの作品しばしば現れ、この作品のヴアリアント(異作)も存在する。伝統的なユダ人コミュニティーの婚礼、葬儀、宗教儀式といった行事において、ヴァイオン弾きは必要不可欠の役割を果たしたという。つまり、ヴァイオリン弾きとたんなる音楽家であるだけではなく、神と民衆とを媒介する役割を担う者でり、シャガールの故郷の記憶とも密接にかかわるモティーフなのである。