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西洋絵画美術館 世界の名画








Gallery Aoki
ルネサンス以前
ピエトロ・ロレンツエッティ(イタリア 1280〜1348?)      前のページに戻る

ウルミタの祭壇画

1340年 テンペラ 板 中央部128x57cm ウフィッツイ美術館


この祭壇画はフィレンツェにあるサン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会の福者ウミルタの祭壇のために描かれたもので、後年になって分解されてベルリンや他所に分散されてしまったが、1954年になって18世紀のデッサンをもとに再び統合された作品である。ピエトロ・ロレンツェツティの成熟期の頂点となった傑作で、本質をつく堅固な絵画法をとったジオット派の影響を受けている。この作品では、謙遜の誓願を行なった女性の福者(実名はロザネーゼ・デイ・グサンテイ、1310年逝去、ファエンツアのヴァッロンブローザ会サン・ジョヴァンニ女子修道院の院長)の奇跡に満ちた人生が11枚の場面に活き活きと描かれている。中央の福者ウミルタの足元に脆いているのは、1330年に亡くなった次期修道院長の聖マルゲリータであると考えられる(当作品は彼女が発注し、彼女の死後になって制作されたと推定されている)。現存する三つの塔頂部には福音史家の聖マルコと聖ヨハネと聖ルカが措かれており、プレデッラ(祭壇画の飾り絵)の円形内にはピエタのキリスト、聖母、五重人の姿が描かれている。 

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