ジョルジュ・ド・ラ・トゥール (フランス 1593〜1652) 「枢機卿帽のある聖ヒエロニムス」 作成年不明 油彩 カンヴァス 152x105cm ストックホルム国立美術館

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聖ヒエロニムスは、聖書のラテン語訳を行い、キリスト教の発展に寄与した。いっさいの邪念を排して研究に邁進できるよう、シリアの砂漠で厳しい修行を積んだという。その際、邪念が浮かぶたびに、自分の体を強く鞭打った。本図でも、自己を厳しく罰するさまを、鞭の先端についた血で表している。ヒエロニムスが実際に修行をしたのは若い頃だが、絵画では通常、老年の姿で表される。枢機卿は、聖職者としては教皇につぐ高い称号で、図のような赤い服を身につける。ヒエロニムスの時代には、まだ存在しなかった称号だが、ルネサンス期の15世紀頃か
ら、彼の高い徳を表すのに枢機卿帽が用いられた。




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