ギュスターブ・カイユボット (フランス1848〜1894) 「パリの通り、雨」 1877年 油彩 カンヴァス 212x276cm シカゴ美術研究所

西洋絵画美術館>>印象主義>>パリの通り、雨                                カイユボットの複製画



第3回印象派展出品時に、ほかの印象派の画家たちと違い仕上げが丁寧だったこともあり、サロン(宮展)系の批評家から好評を得た。
カイユポットが住んでいたリスボン通りやサン・ラザール駅からほど近い場所にあるモスクワ通りとトリノ通りが、広い八叉路で出会う部分を描いたもの。《ヨーロッパ橋》同様、広角レンズを用いて撮影された写真をもとに、背景・人物などに分けて数多くのデッサンが行なわれている。
 さながら映画のセットのようにすべてが画家によってコントロールされた世界は、中央の街灯を境に左と石、遠景と近景にきちんと分けられている。
雨に濡れた歩道が表現されているにもかかわらず、雨そのものはあえて描かれていない。
彼は雨の降る大気の様子ではなく、黒い傘の小さな空間に閉じ込められたまま街を行き交う人々の姿に鑑賞者の視点を促すことで、人間の自立性や孤立を訴えているようだ。

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