西洋絵画美術館
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「オランダの室内1」

ジョアン・ミロ  1929年 油彩 カンヴァス  


Joan Miro

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1928年、ミロは短期間だったがオランダを訪れ、アムステルダム国立美術館にある17世紀のオランダ風俗画の細部にわたる写実主義に強く興味をひかれた。
彼はこうした絵の絵はがきを何枚かパリに持って帰り、それをもとに「オランダの室内」の連作を描いた。≪オランダの室内≫は、へンドリック・ソルフの1661年作≪リュートを弾く人≫にもとづく。しかしミロは、ロマネスク時代のカタルーニヤの画家たちが採用した中世的な論理にもとづいてもとの絵を変形し、重要なものは大きく、重要でないものは小さく描いたり、ときには全く絵から取り除いてしまっている。ソルフの絵の抒情的に対して、ミロの「オランダの室内」は熱狂的なダンスのリズムをもつ。
ミロはソルフの絵を思い通りに変形した。犬、テーブル、猫、窓の外に見えるアムステルダムの景色などは、すっかり変形されてはいるが、すべて残されている。しかし、女性は事実上姿を消しており、ミロは、虫を追いかけるカエル、リンゴの皮をむくキッチンナイフ、音楽に魅せられたコウモリ、さらに右側には大きな泥の足跡といった奇妙な細部を描き加えている。
 
 

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