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西洋絵画美術館 世界の名画








Gallery Aoki
ルネサンス以前
ジオット(アニョロ・ディ・ポンドーネ)1267〜1337     前のページに戻る

オンニッサンティの聖母

1310年 テンペラ 板 325x204cm


 オンニッサンティ教会の仕切り壁の扉の右側にあったウミリアーティ会の祭壇のための絵で、聖母の視線と玉座の描かれ方から、同室展示のドゥツチョ作のマエスタと同じように、絵の見る者の右側に配置されていたのではないかという仮説が最近になって出されている。
 この大規模な信仰画はマリアの処女性と母性と威厳に対する賛歌となっており、脇に立つ天使が聖母に尊い冠を差し出し、幼子イエスにはもうー人の天使がキリストの受難のシンボルである
聖体器を差し出している。
 また、聖母子の足元では、脆いた二人の天使がマリアのシンボルであるバラとユリの小花瓶を捧げている。箱のような遠近表現が注目に価する。玉座が三次元的に描かれていることで空間が現実的に表現されており、そこに多くの人物が安定感をもって配置されている。
 人物の表情、斑色の大理石、実物から写された花、さらには聖母の足元の木板にいたるまでの部分においても写実的な描写が見られる。


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