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西洋絵画美術館 世界の名画








Gallery Aoki
ルネサンス以前
オルカーニャとヤコボ・ディ・チョーネ     前のページに戻る

聖マタイのトリブティック

1367年 テンペラ 板 291x265cm


 1367年に銀行家同業組合は、フィレンツェの各種同業組合の本部であったオルサンミケーレ教会内の同組合が所有していた西の柱に設置するための板絵をオルカーニヤに発注した。しかし、当時の巨匠のひとりであり、大聖堂造営事業の顧問でもあったオルカーニヤが制作中に病に倒れてしまったため、翌年になって弟のヤコボ・ディ・チョーネが制作を引き継いで完成した。
 絵板が例外的に台形となっているのは、柱の形に合わせたためである。中央は聖マタイで、その両脇には四つの小場面(ドラゴンの奇跡聖人の召喚、エジッポ王の息子の再生,聖人の殉教が描かれており、それぞれに銘文がつけられている。上の円形内の金貨のモチーフは銀行家同業組合のシンボルである。
 優雅をきわめた作品で、聖人の足元の見事な浮織りに見られるように、詳細部分の表現が絵に豪重さを加えている。

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