カラヴァッジョ(イタリア 1571〜1610) 「キリストの捕縛」 1601年頃 油彩 カンヴァス 133.5x169.5cm アイルランド国立美術館

西洋絵画美術館>>バロック>>キリストの捕縛                               Back



キリストがユダの裏切りによって捕縛される場面、ユダの接吻を合図に兵士たちがいっせいになだれ込んできた瞬間である。
左端には驚いて逃げ出す弟子、接吻しようとするユダ、捕らえようとする兵士たちの動きの中に目を閉じ停止しているかのようなキリスト。動と静によってキリストの存在感が高まる演出となっている。
右端にいるのはカラヴァッジョ自身ではないかといわれている。
この作品は制作直後に紛失してしまい、その後400年もの間どこにあるのか分からなかった作品であるが、1991年アイルランドの修道院で発見された。
実は1920年スコットランドでオークションにかけられたという噂もあったのだが作品の行方は分からなかった。
1991年アイルランドの修道院を改修する時に他の絵と共に出てきたもので、額縁のプレートに描かれた作者の名は「フォントホルスト」と書かれていた。
しかし、この作品を発見したイタリア人の美術修復家が様々な証拠を収集し「カラヴァッジュ」の作品であることを証明した。

      
Back