西洋絵画美術館
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「浜辺を走る二人の女性」

パブロ・ピカソ  1922年 油彩 カンヴァス 32.5x41.1cm 
パリ  ピカソ美術館


Pablo Picasso

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ピカソ 浜辺を走る二人の女性
 
 
ピカソにとって女性を描くことは生涯の大きなテーマだった。描かれた女性たちはありのままの姿ではなく、ピカソの表現をとおして、自由に変形された姿になった。この絵のなかの2人の女性は一見、ずっしりと重そうだが、軽やかに疾走して、そのまま空高く飛翔してゆきそうな勢いがある。古代の彫像のような量感ある人物表現のため「新古典主義の時代」の作品に分類される。しかし、左の女性のいちばん手前にあるはずの腕がもっとも短く細く描かれていたり、右の女性の目、鼻が消し去られていたりするところに、従来の遠近法や写実主義から解放された自由な表現がみられる。妻オルガとのあいだに息子パウロが生まれた翌年、家族そろってブルターニュ地方の海辺ディナールで休日を過ごした夏に描かれた。小品ながら躍動感あふれるこの絵は、2年後にはバレエ『青列車』の緞帳デザインとなる。  
 

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