エドガー・ドガ (フランス1834〜1917) 「エトワール」 1876年 パステル 紙  58x42cm パリ オルセー美術館

西洋絵画美術館>>印象主義>>エトワール                      ドガの複製画




もっとも知られたドガの代表作だけに、ついカンヴァスに油彩の大作と思いがちだが、紙にモノタイプ(1点刷り)で刷った上にパステルで着色した作品。

「エトワール」とは「星」、つまり「花形スター」のことで、首席ダンサーを意味する。これはリハーサルではなく本公演の情景だが、右上の高い位置から舞台を見下ろしているので、客席から見えないはずの控えの踊り子や顔の隠れた黒服の紳士まで描き出されている。この紳士はエトワールのパトロンだろうか。画面の焦点は、ライトを浴びながら舞台に踊り出た彼女にぴったり合い、上部の舞台装置などは荒々しく簡略化されている。
この作品の主役である「エトワール」は画面の中央ではなくやや右下に描かれている。
ドガは観る者の想像力をかき立たせる。照明を浴び優雅に踊るバレリーナの裏に隠れた踊り子社会の闇の部分を暗示しているようだ。

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