ロンドン ナショナル・ギャラリー

バッカスとアリアドネ」 ティツイアーノ 1522年頃 油彩 カンヴァス 175x191cm       前のページに戻る 

ギリシャ神話の一コマ、恋人に去られ傷心のアリアドネのもとに偶然現れた酒神バッカス、二人はやがて結ばれる。
ティッツアーノの構図と配色の素晴らしさがにじみ出ている作品だ。
手前右のやや暗い森の影から左上半分の明るい青い空に向かって抜けるような空間と
その間にバッカスとその仲間たちがいる。アリアドネのまとう蒼は空に溶け込むようだ。
何とも健康的で明るい未来を暗示している。
画面左上の上空ある白い点はバッカスが投げたアリアドネの宝冠、これが冠座となる。

この作品で塗られている「青」は当時高価だったラピスラズリである。