ミケランジェロ(イタリア1475〜1564) 「アダムの創造」(天井画の一部) 1508〜1512 フレスコ 天井画 13x36m システィーナ礼拝堂

西洋画美術館>>ルネサンス>>アダムの創造



ミケランジェロ アダムの創造


システイーナ礼拝堂の天井画のほぼ中央に描かれた、「天地創造」の白眉というべき場面。おそらくこれほど知られていながら、これほど間近で見られない絵もないだろう。
何しろ頭上21mのところにあるのだから。
左側のアダムはまるで彫刻のような肉体をもち、顔と性器はあくまで小さい。右側の精霊たちを引き連れた神は貫禄十分、彫りの深い<顔だちと渦巻く髭は彫刻作品『モーセ』を思わせる。
このようなたくましい人体表現に比べ、背景はいかにも彫刻家らしくじつにあっさりしたもの。しかしこれは、ミケランジェロが天地創造を大元素(空気・火・水・土)の創造と見なし、土のちりから生まれたアダムの場面を「土」ととらえていたため、背景を単純な土の塊で表現したのだろう。
縦にいく筋も入っていたひびは修復によってふさがれ、今は見やすくなっている。

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